「日本で最も美しい村」連合を知っていますか?

先日、友人の個展を観るために、IID 世田谷ものづくり学校に行ってきました。

IID 世田谷ものづくり学校は、世田谷区が廃校を利用してクリエーターの「ものづくり」を支援する施設で、美術作家のためのギャラリースペースのほかに、ワークスペースや作業場、カフェやショールームが軒をそろえています。

IID 世田谷ものづくり学校ホームページ : http://setagaya-school.net

個展を観賞したあと、まだ次の予定まで時間があったので、のんびりと校舎内を見学することにしました。

校舎内の廊下にはいろんな会社の商品パンフレットや、イベントのフライヤーが置いてあったのですが、そこで偶然に見つけたのがこの「日本で最も美しい村」連合のパンフレットです。

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どうです? なかなか美しいデザインのロゴだと思いませんか?

「フランスの最も美しい村」運動とは

「日本で最も美しい村」連合について述べる前に、その範となったという「フランスの最も美しい村」運動について説明しますね。

以下は「日本で最も美しい村」連合のホームページからの引用です。

最も美しい村運動は、行き詰まりを見せた先進国の都市モデルの成長信仰から脱却した新しい社会運動として、フランスで1982年に起こりました。その後、ベルギーのワロン州、カナダのケベック州、イタリアに「最も美しい村運動」は広がり組織が立ち上がりました。さらに、2012年には、これらの国と日本を加えた5ヶ国の協会で、「世界で最も美しい村連合会 The most beautiful villages in the World 」を設立しました。これは、フランスのNPO法に基づいて法人登録しています。

フランスでは20世紀の終わりにかけてEUの拡大にともなう都市部を主体とした経済発展が進むなかで、いまの日本のように、地方はただ廃れていくいっぽうで、人口の減少による地方の過疎化は大きな社会問題になっていました。

しかし、物質的な豊かさは決してすべてのひとに幸福を感じさせるものじゃありません。都市が発展すればするほど、それとは反比例するように、都会にはない地方独自の美しい自然に目を向けるひとたちがあらわれてくるのです。

そんな機運のなかで1982年に設立されたのが「フランスの最も美しい村」協会でした。

「フランスの最も美しい村」運動は、都会にはない質の高い自然環境を持つ、地方の小さな村々の観光を促進することにありました。単に都市部のまねをして発展を目指すのではなく、すでにある豊かさのなかから村の強みを見いだしていこうとしたんですね。

協会はこの「フランスの最も美しい村」というブランドを維持するために、加盟に際しての厳しい基準を設けています。

いまではフランス各地の157以上の村がこの協会に加盟しているんだそうです。

さらに、ベルギーやカナダ、イタリアにもこの運動は波及しているらしいですよ。

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「日本で最も美しい村」連合について

さて、「日本で最も美しい村」連合が発足したのは2005年です。

21世紀になって、フランスのあとを追うようにして、日本でも都市への人口の集中化と地方の過疎化が深刻になり、どのようにして地方にひとを呼び戻せるかが真剣に議論され始めました。

その試みのひとつが、近頃各地で盛んなアートフェスティバルなんですが、そんな動きとは別に、2003年に「フランスの最も美しい村」協会を視察してきた北海道の美瑛町長とポテトチップスで有名なカルビーの社長を中心として、当初7町村によって発足したのが「日本で最も美しい村」連合でした。


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詳しい設立の経緯などはホームページにも掲載されているので、興味があったらぜひ見てみてください。

2014年度に福島県の大玉村と宮崎県の椎葉村が加わり、いまでは「日本で最も美しい村」連合は56市町村地域の団体として活動を拡大しているそうです。

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その活動目的には、

「日本で最も美しい村」連合は、素晴らしい地域資源を持つ美しい町や村や地区が、「日本で最も美しい村」を宣言することで自らの地域に誇りを持ち、将来にわたって美しい地域づくりを行い、地域の活性化と自立を住民自らの手で推進することを支援します。なかでも、生活の営みにより形成されてきた景観・環境や地域の伝統文化を守り、これらを活用することで観光的付加価値を高め、地域の資源の保護と地域経済の発展に寄与することを目的としています。

とあり、活動内容には、

1.「日本で最も美しい村」の名称のブランド価値を高め、その適切な使用を管理すること
2.加盟地区町村の自立・発展のために、相互の経験や研究を共有しあう機会を提供すること
3.「日本で最も美しい村」の計画的な保全を行い、経済的価値を高め、社会的発展を促すこと
4.地域加盟地区町村の魅力を発信し、交流人口の増加による地域経済の発展を推進すること
5.加盟地区町村の現状について多くの国民に理解を求め、その地域ならではの景観や自然文化遺産を後世に引き継ぐ必要性について世論を高めるための広報活動を行うこと

とあります。

僕が実際に訪れたことがあるのは、北海道の美瑛町と群馬県中之条町の伊参、六合ぐらいですが、どこも素晴らしかったですよ。それは単に自然の景観だけでなく、訪れる観光客に対するホスピタリティーが素晴らしかったことを記憶しています。

今月は後半にあと1回連休がありますし、ここぞという「美しい村」を見つけた方は、ぜひとも実際にその村に足を運んではいかがですか。

きっと素敵な出会いがあると思いますよ。

地方創生が政府の政策目標となり、これからますます「日本で最も美しい村」連合への注目が高まってくるはずです。


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